2005年10月27日
モーパッサン
プロシア軍を避けてルーアンの町を出た馬車の中に、金持ちに混じって1人の娼婦がいた。
長時間馬に揺られて旅をしている中、みんなは空腹に耐えていた。食事の用意をしていたのは娼婦のブール・ド・スイフただ1人だった。金持ち達は娼婦から食事を分けてもらい宿に着くまでには腹を満たすことが出来た。
旅の途中、プロシア軍の仕官が彼女に目をつけ出発を阻む。こうなると一行は彼女を人身御供にする陰謀をめぐらす。。。
身分で人を差別してしまうことの醜さ。恩を仇で返す卑怯さがよく分かる作品でした。こんな事自分はしないよ!と思っていても実は知らず知らずやっていたりするかもしれません。
「人の振り見て我が振り直せ」という諺があるけれど、この作品を読んで自分の行動を振り返ってみたいと思います。